自閉症の子供の場合、幼児のときには、ほとんどの子供にたいしての言語の遅れが見られますが、言葉が遅れない子供もいます。しかし、そういった言葉の遅れはそこまで重要ではなく、どのような言葉を獲得したか、偏りが生じているかということです。
通常であれば、子供は日常で使うのに必要な言葉から覚えていきます。そして、その言葉を早速使ってみます。何故なら、言葉は人に対して使うために獲得されるものだからです。しかし、自閉症の子供は、自分の興味のあるもの、繰り返し聞く言葉は問題なく使うのに、肝心な言葉を言わなかったり、覚えた言葉は独り言で使うだけということがあります。
また、言葉のオウム返しも大きくなっても残ることがあるのです。また、相手に向かっていうべきおかえりを、自分が家に帰ってきたときに使ってしまったり、バイバイで手を振るとき、自分のほうに手のひらを向ける、逆さバイバイを行ったりすることもあります。
これは、自分の立場と相手の立場を置き換えての学習が苦手だと思います。また、なかなか視線が合いにくかったり、その反対に失礼なくらいに相手の目を凝視することもあります。それに、微妙な目配せの意味の理解もなかなかできません。
自閉症の子供は、こういったコミュニケーションをとるに当たって必要な能力が不足していると言えるでしょうか。とにかくこの病気は厄介にもなるためついて行かないと話が長引くほどの恐怖をもって戦いをいどんでおりました。